目次
2024 年 6 月、**『もっと調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス 2』**が皓星社から出版された。
著者は、元国立国会図書館員の小林昌樹氏だ。
「調べることを仕事にしてきた人だけが知っている、ググるだけでは得られない情報の手に入れ方。
情報が氾濫する現代において、求める情報を着実に、迅速に手に入れるための調べ方を身につけることは、一生ものの財産になります。」
(牟田都子 校正者・『文にあたる』著者)
本稿はこの書籍の概要、内容、そして学ぶべき技術を解説する。
書籍概要
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | もっと調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス 2 |
| 著者 | 小林昌樹 |
| 出版社 | 皓星社 |
| 発売日 | 2024 年 6 月 18 日 |
| ページ数 | 218 ページ |
| 定価 | 2,000 円(+税) |
| 判型 | A5 判並製 |
| ISBN | 978-4-7744-0832-3 |
著者プロフィール
小林昌樹(こばやし・まさき)
- 1967 年東京生まれ
- 1992 年慶應義塾大学文学部卒業
- 同年国立国会図書館入館
- 2005 年からレファレンス業務に従事
- 2021 年退館し慶應義塾大学でレファレンスサービス論を講じる
- 近代出版研究所を設立して同所長
- 2022 年同研究所から年刊研究誌『近代出版研究』を創刊
- 同年末に刊行した初の単著『調べる技術』(皓星社)は1 年で 8 刷 3 万部のベストセラーとなった
専門は図書館史、近代出版史、読書史。
本書の内容
検索スキルを上げたい全ての人へ。
本の探し方、人(現代人・アイドル)や言葉(流行りすたりや来歴)の調べ方、無料の WEB ツール(国会図書館サーチ、国会図書館デジタルコレクション)の使い方などを分かりやすく解説。
図版多数、索引付き。
皓星社メールマガジンで連載された Web コラム「大検索時代のレファレンス・チップス」を単行本化。
目次
第 1 講 NDL デジタルコレクションは国会図書館の DX である
NDL デジタルコレクションの概要と活用方法。
第 2 講 国会図書館にない本を探す法
国会図書館の蔵書にない資料を探す技術。
第 3 講 リニューアルされた NDL サーチを使ってみる
リニューアルされた NDL サーチの使い方。
第 4 講 デジコレの 2022 年末リニューアルをチェック!ファミリーヒストリー編
ファミリーヒストリーに関する資料の調べ方。
第 5 講 デジコレの 2022 年末リニューアルをチェック!官報編
官報の調べ方。
第 6 講 ネット上で確からしい人物情報を探すワザ 現代人編
現代人の人物情報を調べる技術。
第 7 講 推し活!アイドルを調べる
アイドルの情報を調べる方法。
第 8 講 小さなお店の歴史を調べる ある模型店を事例とした生活史
小さなお店の歴史を調べる方法。
第 9 講 分類記号(NDC)を使って戦前の未知文献を見つける
日本十進分類法(NDC)を使った文献探索。
第 10 講 予算無限大の理想のコレクションから、現役のレファ本を見つけるワザ
理想のコレクションから実用的な参考書を見つける方法。
第 11 講 洋書は CiNii。それって常識?出たはずの本を見つける
CiNii を使った洋書探索。
第 12 講 風俗本(成人向け図書)を調べるには 国会図書館の蔵書を中心に
成人向け図書の調べ方。
第 13 講 「ナウい」言葉が死語になる時
流行語の変遷と言葉の寿命。
第 14 講 言葉の来歴(語誌)を調べる方法 附・用例検索の方法、長期トレンド検索法
言葉の来歴を調べる技術。
地図なきダンジョンの歩き方 あとがきにかえて
あとがき。
前著『調べる技術』について
2022 年末に刊行された初の単著**『調べる技術』**は、1 年で 8 刷 3 万部のベストセラーとなった。
本書はその続編だ。
学ぶべき技術
1. NDL デジタルコレクションの活用
国立国会図書館のデジタルコレクションは、国会図書館の DXだ。
- 絶版本のデジタル化
- 戦前の資料
- 官報
- 家族歴
これらを自宅で検索・閲覧できる。
2. 国会図書館にない本を探す法
国会図書館の蔵書にない資料を探す技術。
- 他大学の図書館
- 公立図書館
- 専門図書館
- 古書店
これらを組み合わせて、目的の資料を見つける。
3. 人物情報の調べ方
現代人、アイドル、歴史人物の情報を調べる方法。
- 公式ウェブサイト
- SNS
- 新聞記事データベース
- 雑誌記事索引
これらを組み合わせて、確かな情報を集める。
4. 言葉の来歴を調べる方法
言葉の来歴(語誌)を調べる方法。
- 国語辞典
- 用例集
- 新聞記事データベース
- 長期トレンド検索
これらを使って、言葉の変遷を追う。
誰に勧めたいか
研究者
- 文献探索の技術
- 未知文献の発見
- 資料の所在確認
記者・ライター
- 事実確認の技術
- 人物情報の収集
- 背景資料の収集
一般読者
- 趣味の調査
- 家族歴の調査
- 言葉の来歴の調査
学生
- レポート作成
- 論文執筆
- 情報リテラシーの向上
結論:一生ものの調査技術
『もっと調べる技術』は、一生ものの調査技術を学べる一冊だ。
- NDL デジタルコレクションの活用
- 国会図書館にない本を探す法
- 人物・言葉・店舗の調べ方
これらは、ググるだけでは得られない情報だ。
情報が氾濫する現代において、求める情報を着実に、迅速に手に入れるための調べ方を身につけることは、一生ものの財産になる。
前著『調べる技術』がベストセラーになった理由が、本書を読めばわかる。
参考:
引用元・参考リンク
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