Lab Research S&P500 vs オルカン——5年データが示す「分散の代償」
目次

「S&P500とオルカン、どちらを選べばいいか」という問いに答える前に、まず数字を見る必要がある。

2021〜2025年の5年間でS&P500は累積+113.6%、オルカン+98.4%、高配当ETF+62.8%(いずれも円換算・分配込み)。この差はS&P500が「正解」だったことを意味しない——米国大型株への集中というリスクを取った結果だ。


数値:5年間の軌跡

3指標の主要数値を並べると以下になる。

指標 S&P500連動 オルカン 高配当ETF
5年年率リターン +16.4% +14.7% +10.2%
最大ドローダウン(5年) ▲20.1% ▲18.4% ▲14.2%
シャープレシオ(5年) 0.82 0.79 0.71
年率標準偏差 13.2% 12.4% 9.8%
信託報酬 0.09372% 0.05775% 0.099〜0.2%

解釈:何が優位の源泉か

S&P500の超過収益は2021〜2025年においてGAFAM(Google・Apple・Facebook・Amazon・Microsoft)への集中で説明できる部分が大きい。この5社だけで指数の約25%を占めており、これらの企業が圧倒的なパフォーマンスを示した特殊な期間だった。

オルカンはS&P500に対して「約15%の分散コスト」を支払った形だ。ただしオルカンもポートフォリオの60%超を米国株が占めており、純粋な全世界分散とは異なる。

高配当ETFは下落局面での耐性(最大ドローダウン▲14.2%はS&P500比で約6pt小さい)と年3〜4.5%の分配金という特性を持つ。成長率を犠牲にしてキャッシュフローを取る商品だ。


判断:リスク許容度で決まる

選択の基準は2つの問いに帰着する。

「米国株が今後も世界をリードするという前提を維持するか」——YESならS&P500、NOまたは確信が持てないならオルカン。

「定期的なキャッシュフローが必要か」——YES(例:生活費の補完、老後の引き出し)なら高配当ETFをサテライトに組み込む意味がある。

どちらかを選べば「正解」という問いの立て方は誤りだ。自分が取るリスクの性質を理解した上で配分を決めることが、20年後の結果を左右する。

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引用元・参考リンク

免責事項 — 当記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。