HSBC Centre 本店
HSBC Centre(本店)| 香港
目次

2026 年 3 月、18 歳の高校生が香港 HSBC One の口座開設に挑戦した体験記が公開された。

HSBC のデビットカードが欲しいという動機から、弾丸で香港へ向かい、口座開設を成功させた。

本稿はこの体験記を元に、2026 年 3 月現在の香港 HSBC One 口座開設の完全ガイドを解説する。

HSBC に興味を持ったきっかけ

筆者が HSBC に興味を持ったきっかけは、KayPay さんの海外口座開設に関する動画を見た際、HSBC のカードデザインに一目惚れしたことからだ。

特典や Premier 口座などはどうでもよく、ただデビットカードが欲しい一心だった。

口座開設自体は昨年から検討していたが、2025 年 4 月頃から「日本人の口座開設が不可になった」「支店に行っても門前払いされた」といった噂が広まり、その時点では渡航を躊躇していた。

しかし、2026 年 1 月頃から X 上で「開設できた」という報告が見られるようになった。

そこで今回、HSBC One を開設するため、弾丸で香港へ向かった。

時系列

口座開設の申請から Mastercard Debit を受け取るまでのタイムラインは以下の通り。

日付 出来事
2026/01/26 HSBC 公式サイトからチャットサポートにてアポ取り
02/06 HSBC Centre にて口座開設申請
02/09 申請時のメールアドレス宛に One 口座へのアプライ URL が送られてきたので本申請をする
02/23 口座開設担当者から電話着信、住所と口座にリンクされる電話番号の確認
02/26 「Welcome to HSBC」口座開設完了のメールが届く
03/04 香港から DHL でデビットカード発送
03/06 デビットカード着弾
03/11 DHL にてデビットカードの PIN コード通知発送
03/13 PIN コード通知書着弾、モバイルバンキングの登録完了
03/16 Mastercard Debit 申請
03/26 普通国際郵便でデビット着弾

口座開設の流れ

渡航前にやったこと

各種ツイートやブログを調査した結果、まず HSBC のホームページからアポを取る必要があるということが分かった。

下記サイトにアクセスし、しばらく待つと右下に「Chat with us」と表示される。そこからサポートにアクセスし、「外国人のためアプリでは口座開設ができず、現地での手続きが必要なため、来店予約を取りたい」旨を伝える。

やり取りが進むと、「Centre」と「Mong Kok」支店のどちらがよいか尋ねられるので、ご自身の都合のよい支店を選ぼう。

実際に手続きをした経験から言うと、手続きに慣れている行員が多い本店の Centre 支店がおすすめだ。

香港へ

2 月 6 日、アポを取った HSBC の支店へ向かう。

Centre の場合だと、2 階上がってすぐにいる行員に口座開設のアポがあると伝えると、現金出金窓口に並ぶように言われる。

行ってみるとすでに 4 人ほど並んでおり、ほとんどが内地の方で同じように開設しに来ているようだった。

2026 年 3 月現在、HSBC One の口座開設は、本店で即時に口座を開設しデビットカードを発行する従来の形式ではなく、「開設申請」という形になっている。

申請後は、本部による本人確認が行われるため、口座開設までには数週間程度かかるようだ。

ここでは、以下の証明書類および情報の提出が必要だ。

  • パスポート
  • 氏名
  • 生年月日
  • メールアドレス
  • 電話番号(日本の番号でも OK)

また、行員の上司による口頭での本人確認(簡単な質疑応答)も行われる。

筆者の場合は、パスポートの情報をもとに個人情報の照合が行われ、年齢の確認や顔写真との一致確認などが実施された。

支店での手続き完了後、無事に承認されると、通常 3 日程度で HSBC One 口座の申込リンクを含むメールが送られてくる。

本申請

2 月 9 日、帰国後、指定したメールアドレス宛に、One 口座の申し込みリンクが送られてきた。

添付されていた手続きの進め方 PDF を参考に進めた。

ここでは以下の情報を入力する。

  • メールアドレス
  • 電話番号
  • 性別
  • 氏名と敬称(Mr とか)
  • 生年月日
  • 出身国
  • 住所
  • 口座開設の理由
  • 雇用状況および会社名・学校名
  • 年収、月収
  • 納税国と TIN
  • 口座の使用目的
  • 資産の出どころ

申請後、無事に承認されると「Welcome to HSBC」というメールが届く。

シンプルにうれしい。

なお、メールに記載の通りデビットカードと PIN コードは別々で送られてくる。

スマホアプリに登録するためには両方の情報が必要になるのでご注意いただきたい。

デビットカードと PIN コード

3 月 4 日、DHL から LINE にデビットカードの発送通知が届いた。

デビットカード、銀聯カードとしても使える。

到着予定日は 3 月 9 日と記載されていたが、実際には予定より早く、3 月 6 日に届いた。

このデビットカードを使用するには、HSBC へ電話してアクティベーションを行う必要がある。

ただし、電話後すぐにすべての機能が使えるようになるわけではなく、完全に有効化されるまでには 1〜2 週間程度かかる。

時間がかかるため、PIN コードが届く前に手続きを進めておくのがおすすめだ。

銀聯のタッチ決済である「Quickpass」が利用可能。

ちなみに、このカードは Apple Pay に対応しているが、アクティベーション完了の SMS が届く前でも登録することができた。

アクティベーションの申請直後は登録できませんでしたが、4 営業日ほどで登録できるようになっていました。

なお物理カードはこの時点で使うことはできませんでした。

PIN の通知書も 11 日発送の 13 日着で同じく 2 日で届いた。

この 2 つが届くことで、オンラインバンキングへの登録が可能になる。

HSBC HK アプリでの登録

オンラインバンキングの利用登録をするために、HSBC HK アプリをダウンロードする。

画像の通りに進めてください。

  1. → 2. → 3.
  2. → 5. → 6.
  3. → 8. → 9.
  4. Bank account number はカードに記載の 621443 と末尾を除いた 12 桁の口座番号になります。 PIN コードは通知書に書かれた 6 桁の番号を入力してください。
  5. → 11. → 12.
  6. 登録した電話番号宛に届いた認証コードを入力します。
  7. オンラインバンキングで利用するユーザー ID を設定します。
  8. → 14. → 15.
  9. 二段階認証用のセキュリティ質問を設定します。
  10. アプリにログインするための 6 桁の PIN を設定します。
  11. オンラインバンキングへの登録が完了しました。「Continue to log on」をタップするとログインすることができます。
  12. → 17. → 18.
  13. 生体認証の設定です。ログイン時のパスワード入力を省略できます。
  14. アプリで送金や登録情報の修正を行う場合、追加で本人確認をする必要があります。

現地の ATM を利用するか、HSBC へ電話をすることで認証を済ませることができます。

これは必須ではないので「Continue without full access」をタップすることでスキップできます。

以上で、口座開設からオンラインバンキングへの登録までの手続きを完了することができました。

口座への入金手段

主に Wise などの送金アプリから香港版ことら送金である FPS で送るのがおすすめだ。

FPS を使うには HSBC アプリから有効化し、受取人番号を取得する必要がある。

ローカル扱いなので、基本的には即時着金で手数料無料の送金が可能だ。

HSBC Mastercard Debit Card の申請

注意

⚠️ この方法には本人確認上のリスクが伴う。本手順を利用した結果、口座凍結や資産凍結などの措置が講じられた場合でも、当方では一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

また、カード発行後は数週間程度経過してから、居住地を日本へ戻すことをおすすめします。

HSBC Mastercard Debit の申請に進みます。

2026 年 3 月現在、日本居住者がアプリから申請しようとするとエラーで拒否されてしまうため、居住地を香港へ変更する必要があります。

香港の住所は、知人宅やホテルの住所でも問題ありません。

また、HSBC では居住地と書類の郵送先住所を別々に設定することが可能です。

そのため、居住地を香港に設定し、書類の郵送先を日本の住所にすることで、香港へ渡航することなくデビットカードの申請および受け取りが可能となります。

なお、住所変更の操作を行うには、アプリ登録時に説明した追加の本人確認を事前に済ませておく必要があります。

住所変更

  1. → 2. → 3. ホーム右上の≡ボタンからライブラリを展開し、人のアイコンをタップして、プロフィールメニューから「Update contact details」をタップします。
  2. → 5. → 6. 「Address」から「Edit」をタップし、住所変更の画面に進みます。 まず「Residential address(居住地)」を香港に変更し、その後「Update correspondence address」で書類の郵送先を指定することができます。

日本の住所を入力する場合は、例えば以下のように分けて入力します。

  • Address line 1: 3-11-1, Nihonbashi
  • Address line 2: Chuo-ku, Tokyo
  • Address line 3: Tokyo 103-0027

Residential address は原則として即時に反映されますが、correspondence address は反映されるまでに 2 営業日前後かかります。

反映が完了すると、そのサインとして以下のようなメールが届きます。

この手続きを済ませると HSBC Mastercard Debit の申請画面へと進めるようになります。

申請

ホーム右上の≡ボタンから Products に進み、Cards をタップすると、取り扱いカードの一覧が出てきます。

下の方に行くと Mastercard Debit があります。

カードの仕様を確認したら、「Start Application」から申請を開始します。

デビットカードに紐づける口座の確認が表示されるので、問題がなければそのまま進みます。

続いて電話番号とカードの郵送先住所が表示されるため、事前に変更した住所が正しく反映されているか確認してください。

「Continue」をタップすると申請が完了し、「Congrats」と表示されます。

カードは通常、約 2 週間程度で日本へ郵送されます。

申し込みから 10 日で着弾。

カードが届いたら、トップバーの「Cards」から「Activate card」をタップし、有効期限を入力することでアクティベートできます。

アクティベート後は、「Cards」内の「Add to Wallet」から、Apple Pay や Google Pay へ登録することが可能です。

なお、セキュリティ上の理由により、HSBC アプリを経由しない方法での登録はできません。

カード番号を Wallet アプリに直接入力しても追加できない仕様となっています。

Google Wallet / Apple Wallet

また、このカードを用いて ATM から現金を下ろす場合は事前に限度額の設定をする必要がありますのでご注意ください。

結論:HSBC One 口座開設は可能

2026 年 3 月現在、日本人でも香港 HSBC One の口座開設は可能だ。

本店(Centre 支店)での申請後、数週間で口座開設完了。

デビットカードと PIN コードは別送で、合計 2 週間程度で受け取り可能。

居住地を香港に設定し、郵送先を日本に設定することで、香港へ渡航することなくデビットカードの申請および受け取りが可能。

ただし、本人確認上のリスクがあるため、自己責任で行う必要がある。


参考:

引用元・参考リンク

免責事項 — 当記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。