柏崎刈羽原子力発電所
柏崎刈羽原子力発電所 | 東京電力
目次

2026 年 3 月、東京電力は柏崎刈羽原子力発電所 6 号機について、約 14 年ぶりに運転を再開した。

2026 年 2 月 9 日午後 2 時 0 分に制御棒を引き抜き、あらためて原子炉を起動した。

実際に蒸気を使用した状態でプラント設備の健全性確認を進めるとともに、原子力規制委員会の検査に真摯に対応している。

本稿はこの運転再開の概要、工程、そして安全対策を解説する。

約 14 年ぶりの運転

柏崎刈羽原子力発電所 6 号機は、約 14 年振りの運転となる。

そのため、プラント設備の健全性確認を一つひとつ慎重に進める中で、気づきがあれば適切に対処し、各起動工程の状況について、しっかりと情報発信を行っている。

東京電力の経営の原点は、福島第一原子力発電所事故の反省と教訓だ。

事故の当事者として反省と教訓を活かし、柏崎刈羽原子力発電所において安全性の向上に不断に取り組んでいる。

引き続き、柏崎刈羽原子力発電所の安全最優先の取り組みを行動と実績で示していく方針だ。

6 号機の原子炉起動後の主な機能試験・評価の工程

中間停止後、原子炉起動・昇圧から再開

  1. 中間停止後、原子炉起動・昇圧から再開
  2. 出力 20% 到達
  3. 出力 50% 到達
  4. 中間停止
  5. 原子炉起動・昇圧
  6. 出力 20% 到達
  7. 出力 50% 到達
  8. 出力 100%(定格熱出力)
  9. 並列
  10. 出力上昇
  11. 営業運転

現在作業中の工程は赤枠で表示されている。

起動工程中の情報公開基準

東京電力は、起動工程中の情報公開基準および不具合と対応方法(一例)について、以下の基準を設けている。

区分Ⅰ

  • 内容: 原子炉やタービン・発電機の停止または出力降下が必要となる不具合等
  • 公開タイミング: 速やかに公表(夜間・休祭日問わず)

区分Ⅱ

  • 内容: 機器の故障等による不具合等(「区分Ⅰ」以外)
  • 公開タイミング: 速やかに公表※1(事案発生が夜間時は翌日)

区分Ⅲ

  • 内容: 機器の故障等による不具合等(「区分Ⅰ・Ⅱ」以外)
  • 公開タイミング: 「定例プレス」(日報) ※2

その他

  • 内容: 「区分Ⅰ〜Ⅲ」に至らない不具合事案
  • 公開タイミング: 週次の記者説明会等※3

※1 機器の故障等が原因で、起動工程に影響が生じると判断した場合は、それを判断した時点で速やかに公表

※2 定例プレス (日報):制御棒引き抜き~定格熱出力到達の間、毎日(平日)11 時予定で公表

※3 社内の会議体(パフォーマンス向上会議)において「不適合」と判定後に公表

※ パラメータの一時的な変動や運転操作等により発生する機器の調整等は公表対象外

柏崎刈羽原子力発電所 6 号機に関する基本情報

2013 年 7 月に施行された新規制基準に基づき、以下の認可・認可を受けている。

  • 2017 年 12 月: 原子炉設置変更許可
  • 2024 年 9 月: 設計及び工事計画の認可
  • 2025 年 2 月: 保安規定の認可

安全性を確認しながら営業運転に向けて準備をすすめている。

よくあるご質問

Q: 工程対応中に不具合等が発生した場合の対応は?

A: 約 14 年ぶりの運転となるため、一つひとつの工程 (検査) で慎重に確認を行い、安全を最優先に進めてまいります。

工程対応中に不具合等が発生した場合でも、関係者が集まって議論する体制を組み、一つひとつの工程について慎重に対応してまいります。

Q: なぜ出力 20%〜50% で一度停止するのか?

A: 前半(出力 20%〜50%)の試験で得られたデータやプラントの挙動を一度詳細に評価・確認するためです。

連続して出力を上げるのではなく、一度原子炉を停止して慎重に評価を行うことで、より確実な安全性を確認してから、後半(定格出力)の工程へ進む計画としています。

Q: 不具合等の情報発信はどのように行われるか?

A: 今回の起動工程において発生した不具合等の事案については、上記の「情報公開基準」に基づいた情報発信に努めてまいります。

Q: 放射線量の監視はどのように行われているか?

A: 発電所敷地の境界に「モニタリングポスト」を設置し、放射線量を 24 時間連続で監視しています。

また、発電所から排出される気体や液体についても、「排気筒モニタ」や「海水モニタ」等で常時監視を行い、放射性物質の濃度が法令で定められた基準値を十分に下回っていることを確認しています。

用語解説

インリーク

配管の継ぎ目などから空気が入り込むこと。

並列(へいれつ)

発電機を送電線(電力系統)につなぐこと。ここから電気が家庭や工場へ送られ始めます。

柏崎刈羽原子力発電所の安全対策

柏崎刈羽原子力発電所では、福島第一原子力発電所の事故の教訓と反省を踏まえて、原子炉を「止める」「冷やす」、放射性物質を「閉じ込める」を前提に、様々な安全対策に取り組んでいる。

動画で知る安全対策

「【安全対策】もし、大きな自然災害が起きたらどうなるの?|柏崎刈羽原子力発電所」という動画で安全対策を確認できる。

結論:安全最優先で営業運転へ

柏崎刈羽原子力発電所 6 号機は、約 14 年ぶりに運転を再開し、安全性を確認しながら営業運転に向けて準備を進めている。

東京電力は福島第一原発事故の反省と教訓を活かし、安全最優先の取り組みを行動と実績で示していく方針だ。


参考:

引用元・参考リンク

免責事項 — 当記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。